高カロリーのものを摂取したと思うだけでカロリーは燃え、代謝が上がり、さらに・・・?

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今回はダイエットについてです。

 

先に言っておきますが、今日紹介する研究はあまり実用的でないと思います。

 

というのも、カロリーの数値を意図的に思い込ませたものなので。

 

個人でカロリーを意図的に思い込むのは難しいとは思いますが、参考程度に読み進めていってください。

 

カロリーの高いものだと思い込めば!?

イェール大学のアリア・クラムたちは、腸ペプチドグレリンによって測定される生理学的満腹感が、食べ物の見た目によって変化するかどうかをテストした。

 

ちなみに、グレリンは空腹の時には消化管から分泌されるホルモン。

 

グレリンの値が高くなると、そろそろ食べた方が良いという指令が脳に伝わる。

 

また、グレリンが分泌されると代謝が落ち、カロリーを消費しなくなる。

 

それは、空腹なので食べ物を求めて活動しなければならない事態に備えるため。

 

一方で、満足に食べた場合はグレリンの値は下がる。

 

食欲を抑え、食べるのをやめるように脳に指示をする。

 

そして、グレリンの値が下がると代謝が上がり、摂取したばかりのカロリーが燃やされる。

 

それに対して、サラダぐらいではグレリンの値は上がらず、代謝も上がらない。

 

理論上は、グレリンは摂取したカロリーに比例して、分泌を増やしたり減らしたりしながら、適切に代謝をする。

 

ところが、脳と代謝のやりとりは必ずしもそうとはそうとは限らない。

 

研究者たちは、ミルクセーキの味をテストするという名目で、票主体重の男女の学生と地元住民に実験に参加してもらった。

 

2つの別々の機会に、参加者(n = 46)は、620カロリーの「贅沢なミルクセーキ」という商品名がかかれ、他にも「芳醇でリッチな味わい」「至福の味」というったフレーズがかかれたものを飲んでもらった。

 

日を改めた2回目には、140カロリーの「すっきりミルクセーキ」「カロリー控えめ」「脂肪分ゼロ、砂糖不使用」というラベルが書かれた商品を飲んでもらった。

 

ところが、被験者には内緒にしていたが、実はのいずれの商品も380カロリーのミルクセーキだった。

 

グレリンは、20分、60分、90分の3つの時点で静脈内血液サンプルを介して測定された。

 

最初の間隔(20〜60分)の間に、参加者は(誤解を招く)ラベルを表示して評価するように求められた。

 

2番目の間隔(60〜90分)の間に、参加者はミルクセーキを飲んで評価するように求められた。

 

その結果、「贅沢」バージョンを飲んだ参加者のグレリンの値は、最初の一口の時に急激に上がったが、30分後には「すっきり」バージョンを飲んだ時に比べて大幅に下がった。

 

表向きは低カロリーの「すっきり」バージョンを飲んだ参加者のグレリンの値は、実験の最中ほぼ横ばいで変化がなかった。

 

実際に、2つのミルクセーキは同じもので、カロリーはそれなりにあったものの、高カロリーのミルクセーキを飲んだと思った参加者はの身体は、低カロリーだと思って飲んだ時の数倍のカロリーを摂取したことと同じだった。

 

参加者の満腹感は、彼らが消費したものの実際のカロリーではなく、彼らが消費していると信じていたものと一致していた。

 

グレリンに対する食物消費の影響は心理的に媒介される可能性があり、考え方は食物に対する生理学的反応に有意義に影響を及ぼし

 

つまり、高カロリーのものを食べたと思うだけで、カロリーが燃え、代謝が上がるということです。

 

しかも、お腹がすきにくくなり、実際にどれだけカロリーを摂取したかは関係ないのです。

 

ちょっと一言

ただ、これを1人でやろうと思うと無理がある気がしますが、「結構食べた」と思えればそれなりに効果はあるかと思います。

 

一方で、誰かのダイエットには役に立つかもしれません。

 

まぁ、今回の研究はそこまで実用的でないにしろ、少なくとも食べたものは高カロリーだったという風に思うようにしておくだけで代謝が上がるので、そう思うようにしてみてください。

 

だからといって、高カロリーのものをドカ食いすれば、太る原因になるので気を付けてください。

 

参考文献

Mind Over Milkshakes: Mindsets, Not Just Nutrients, Determine Ghrelin Response