プライドを持っている人って周りから見た時にどんな人に見えているの?

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今回はプライドを持っている人って周りからどういう印象を持たれているかについてです。

 

で、みなさんの周りにプライドを持っている人はいますか。

 

この質問で、嫌な人を思い浮かべたならそれはただのナルシストだと思います。

 

プライドがある人って目標志向のある人のことのことを言います。

 

少なくとも、心理学では。

 

ところで、みなさん自身はプライドを持っていますか。

 

プライドを持っている人は良い人なのか?

ノースイースタン大学のデイビッド・デステノたちは、対人の中で適応感情として機能するプライド(非言語的な合図)の能力が高い地位と有能さの表れになるのかどうかを調べた。

 

 実験では、単独の作業においてプライドの感情が作業に費やす労に及ぼす影響を調査するのではなく、参加者が共同でタスクをこなせるように、3人1組のグループを作ってテーブルを囲んで座ってもらった。

 

そして、各グループを構成するのは、(A)1人でいる時に視覚空間能力を褒められたばかり人、(B)何のフィードバックももらわなかった人、(C)研究のために雇われた人、の3人。

 

誰も自分以外の2人のことは知らなかった。

 

だが、この中に3人のうち1人はプライドを感じている状態でグループに参加している、という状況だった。

 

それから、研究者が次のタスクの指示を与えた。

 

大きな立方体のパズルを見せると、すぐにねじってそれを真っ直ぐな棒にした。

 

ちなみに、キューブはそれぞれ異なる角度でつながった小さな立方体で構成されているため、様々な形にできた。

 

そして、研究者はテーブルの上にキューブを置くと、10分間という制限時間内にグループ内でお互い協力してピースを操作して、もとの大きな立方体に戻すようにと告げた。

 

これは簡単なことではなかった。

 

研究者が部屋から出ていくと、最初にキューブを手にしたのは仕掛け人だった。

 

仕掛け人が1分くらいキューブをいじくりまわした後、テーブルに置いた。

 

それから誇りを抱いていたグループ内で目立ち始めた。

 

彼らは誇りを感じていないメンバーより熱心に長くパズルに取り組んだだけでなく、他のメンバーにアドバイスをしたり、励ましの言葉をかけることも多かった。

 

その結果、誇りを抱いていたメンバーは良い評価を受けていた。

 

グループ内で指導者らしいと思ったメンバーは誰だったかということを訊ねると、誇りを抱いていた人を挙げることが最も多かった。

 

さらに、グループ内のメンバーでどれくらい好感を持てたかという問いに対しても、誇りを持った人間が常に1番だった。

 

つまり、誇りを持っていた人は難しい問題を積極的に解こうとするだけでなく、そのプロセスで他の人を感心させ、共に考え、アドバイスを素直に聞き入れられる状態にした。

 

また、誇りを持っていた人は他のメンバーにもう一度一緒に働きたいと思わせた。

 

ちょっと一言

プライドって否定的なイメージがありましたが、実は違うのですね。

 

でも、ここでいうプライドは積極性と他者への思いやりがあればいいのです。

 

それによって信頼が勝ち取れるのです。

 

で、僕が思ったのは特に能力がいらないし、もっと言えばできなくてもいいのです。

 

ただ、粘り強さと他の人と一緒に考えようという気持ちがあればいいのです。

 

信頼ってこんな簡単なのに誰もやらないんですよね。

 

じゃあ、具体的にどうすればいいんだ?という話になりますよね。

 

まさか、キューブを買ってきて、「一緒にやらない?」と言ったところで、「何で?」という話になります(笑)

 

冗談はさておき。

 

僕が手っ取り早いなと思うのは相手の悩みを聞きだすことです。

 

どんな人間にもいくつか悩みがあります。

 

そして、悩みをいろいろ聞いた後に、積極的に協力をしてあげればいいのです。

 

例えば、「何をしてほしいのか」がわかれば、それについて一緒に考えればいいのです。

 

で、その時に多めに時間を使って相談にのればいいのです。

 

そして、問題を解決するために色々そこで考えるのもいいと思います。

 

これは1つの例ですが。

 

要するに、一緒に問題に向き合えるようにすれば何だっていいのです。

 

参考文献

Pride: adaptive social emotion or seventh sin?