今考えていることは直前の情報に結構影響を受けているというスタンフォード大学の研究!
今回は思考に与える影響についてです。
みなさんは普段色んな事を決断していると思います。
多分、それは自分意志で選択したと思っているはずです。
間違っても何かに誘導されているってことはないと思っているはずです。
僕もそう思っていました。
これから紹介する研究を知るまでは。
直前に思い出したことが今の思考に影響を与える!
スタンフォード大学大学のトーマス・ギロヴィッチは、 米ソ冷戦中に国際関係学を学ぶ学生を対象に、経験に基づいた直感で動かされてしまうのかを実験した。
学生には次のような問題が与えられた。
ある架空の小さな民主主義が、全体主義的な隣国の脅威にさらされていた。
学生たちは、国連がどう対応するべきかを決めなければならなかった。
その際、学生の半数には第二次世界大戦を思い起こさせる状況(貨物に乗った難民、フランクリン・ルーズベルトと同じニューヨーク州出身の大統領「ウィンストン・チャーチル・ホール」での会談)が示され、残り位の半数の学生にはベトナム戦争を想起させる状況(リンドン・ジョンソンと同じテキサス州出身の大統領、ボートに乗った難民)が示された。
その結果、第二次世界大戦を想起させられたグループは戦争を選ぶ割合がはるかに高くなり、ベトナム戦争を想起させられたグループは非軍事的な外交による解決策を選んだ。
たとえられ方で評価が変わってしまう!
他の研究では、14人のスポーツライターと18人の大学フットボールのコーチが架空の大学フットボールの1人の選手を評価するように求められた。
その結果、評価をする際に紹介文でその選手がかつて活躍したどの選手に喩えられているかによって、他の説明は同じであっても全く異なる評価をした。
ようは、どう思わせるかによって思考が全然変わってしまうのです。
ちょっと一言
こう考えると恐ろしいですよね。
今記事を書いている僕も読んでいるみなさんも直前に見せられた何かで、書いていることや読んでいる印象が変わってしまうという可能性も十分あると思います。
だから、ネガティブなものよりポジティブなものを見た方が思考がポジティブな状態になっているので良い決断をしやすいのかもしれません。
もちろん、感情は使い方によりますが、ポジティブでいると視野が広くなるので選択肢が増えます。
逆に、ネガティブでいると視野が狭くなる分、分析能力が高まります。
少し話はそれましたが、普段ちょっとした決断は別に良いのですが、大きな決断をする時はネガティブなニュースとかを見るのは極力避けた方が良いかなと思います。
でも、どうやって正しい決断をすればいいかわからない人のために、「決定力」という本を紹介します。
どうやったら正しい選択ができるかについて書かれた本です。
良かったらチェックしてみてください。
参考文献
Seeing the past in the present: The effect of associations to familiar events on judgments and decisions