探したいものを見つけやすくするには俯瞰の仕方が大事だという実験!
今回は考え方によって何かを見つけやすくなるということについてです。
で、今回はいつもみたいに「簡単にできますよ」ということではありません。
ただ、考え方によって物事が探しやすかったり、探しにくかったりということが起きるということを知っておくだけでも、今後悩みなど問題解決しようとしている時に、全然答えが見つからない際に「まてよ、これって質問の仕方が悪いんじゃないか」みたいなことが考えられるようになります。
そういう意味で、これから紹介する実験の内容は結構役に立つと思います。
質問の仕方で答えが見つけやすい、または見つけにくい?
ヘブライ大学のダニエル・カーネマンたちは、ものの関連する要素が簡単に思い浮かぶことによって探しやすかったり、また探しにくかったりするのかということについて実験した。
まず、被験者をランダムに2つのグループに分けて、簡単な質問に答えてもらった。
第一グループには「小説の4ページ(約2000語)」には、7文字でできていて、ingで終わる単語がいくつ出てくるか」と質問した。
第二グループには「小説の4ページ(約2000語)には、7文字でできていて、6番目の文字がnの単語がどれくらいで出くるかと思いますか」と質問した。
その結果、第一グループの答えの平均は13.4で、第二グループの答えの平均は4.7だった。
第二グループので求められているのは、7文字の単語で6番目にnのもには、少なくともingで終わる7文字の単語のすべてとそれ以外の多くの単語が含まれています。
考え方としては、4文字の動詞を探して接尾辞をつければいいのですから、ingで終わる7文字の単語を見つけるのは簡単です。
ですが、「7文字でできていて6番目の文字がn」と聞くと、なかなか見つけることはできません。
で、大体の人が最後から2番目の文字がnの単語を探そうとします。
そうなると、harmonyとかlasagnaになり、こういう単語はあまり出てこないので、探すのに結構苦労します。
ちょっと一言
いかがでしたか。
本来はほとんど同じものを探せばいいはずでしたが、ものの考え方によって探せるもの3分の1くらいに減少してしまうのです。
そう考えるとかなりもったいないですよね。
だから質問の仕方ってかなり大事だということに気が付いたと思います。
で、日常生活でなるべく多くの答えがほしいことだってあるはずです。
ただ、上記の実験のように現実はそこまで単純ではありません。
ですが、質問の仕方をどんどん変えてあげることによって、答えが見つかると思います。
一般的にアイデアって問題解決の答えを探すものだと考えられていますが、質問をたくさんだせるためにアイデアを出したほうが、むしろ答えがより多く見つかるかもしれません。
上記の実験でも、3倍くらいの差は開いていたので。
もちろん、アイデアは答えを出すためのものですが、質問の仕方をたくさん出すためにも使っていかなければいけないかなと思います。
で、この前もおススメ本として紹介した「問いこそ答えだ」という本を紹介します。
やっぱり答えを出すためには質問がいかに大事かと思いました。
後は、いつも通りアイデアを出すための本をいくつか紹介します。
良かったらチェックしてみてください。
参考文献
Availability: A heuristic for judging frequency and probability