アイデアや問題解決にかなり役立つ魔法の言葉!それは・・・!?
今回はアイデアなどを出そうとする時に同じようなことしか出てこない時の対策についてです。
アイデアはどんな人にも必要です。
ビジネスマンだろうが主婦だろうが子供だろうが。
で、こんなことがよくありませんか。
最初にいくつか思いついても、その後1回思いついたアイデアから似たようなアイデアしか出てこなかったりした経験はありませんか。
今回はそういう時に必要な「言葉」で視野が広がるという研究を紹介します。
盲目から解き放たれる言葉!
エブラハイム・ルチンズという研究者は、容器に水を入れ替えて目的の量を人に測らせるという実験を行なった。
A、B、Cという3つの容器があり、Aには水が21単位、Bには水が127単位、そしてCには3単位入っていた。
研究者は参加者たちに、この3つの容器で正確に100単位を測るように指示した。
その際、研究者は参加者たちを2つのグループに分け、一方にはある方程式で解ける練習問題をいくつか実験の前にやってもらい、もう一方には練習問題を一切出さなかった。
そして、両グループに練習問題で使われた問題では絶対解けない、水と容器の問題を出題した。
その結果、実験前に練習問題を解いた参加者たちは、この問題も練習問題と同じような方程式で解こうとしたせいで、うまく解けずにいた。
また、練習問題で必要な方程式よりずっと簡単な方程式で解くことができる水と容器の問題も、いくつか出題されていた。
事前に練習問題を解かされなかった参加者たちは簡単な式を使う傾向にあったが、事前に練習問題を解いたグループはそれを使う人はあまりいなかった。
つまり、後者のグループは練習問題をしたことによってそれに引きずられてしまい、もっと簡単な式でで解けたにもかかわらず、練習問題で解いた方程式にずっと頼っていた。
ところが、研究者がその参加者たちに「盲目的にならないように」と伝えたところ、たったそれだけで簡単な方程式を使う人が増えた。
ちなみに、答えはB-A-2C。
少し考えればわかりそうな問題ですが、事前に全然違う方程式を使わされることでそれに固執してしまい、簡単なことに気付けなくなったしまったのです。
ちょっと一言
今回の実験は戦時中のものでかなり古いですが、まぁそういうことはよくありそうだなと思いました。
要するに、「実験前に練習問題をやらせてもらったのだから、その方程式が使えるんだ」というバイアス(思い込み)にかかってしまったのでしょう。
で、多分こ個まで読まれた方は結構頭が言い方だと思います。
普通の人はあまりこういう心理学に関心がありませんので。
で、何が言いたいかといいますと、こういう思い込みに気付くためには思い込みを勉強してそれを意識するしかないのです。
思い込みを勉強しない人は、思い込みに気付けません。
もちろん、どんな人だって「自分は思い込みなんかない」と思っています。
それはその人の中の事実です。
ただ、思い込みは無意識なのでほぼ気づくことは不可能です。
ですので、気づくには意識をすることが一番です。
今回の思い込みに気付くには「~に違いない」とか思ったらそれは思い込みを疑うことです。
それにより、今まで行ってしか見えなかった視点が広がり、解決法が見えてくることがあります。
これをくせにしておくことだけでも、自分が解決したい問題に対して、かなり役立つと思います。
で、どうしても解決したい問題は100個くらいアイデアを出すといいと思います。
思い込みは0か100かで判断するから思い込みになるのです。
ですので0から視点を1、2、3、・・・とずらしていくか、まず半分の50から物事を考えてみると良いかと思います。
それでも良いアイデアが出ないというのであれば、アイデアに関する本をいくつか紹介するので、もしよかったらチェックしてみてください 。
参考文献
Mechanization in problem solving: The effect of Einstellung.