投資などでなかなか損切りできない理由!それは「サンクコスト(埋没費用の罠)」!?

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今回はサンクコストというバイアスについてです。

 

サンクコストとは埋没費用のことです。

 

わかりやすく言えば、スロットとかでこれだけお金をかけたのだから次はでるだろうと繰り返す感じです。

 

だから、やめるにやめられないのです。

 

これは別に賭け事に限ったことではありません。

 

人はやり直すのが根本的に嫌いなのです。

 

だから費用が余計にかさんでしまったりすることもあるのです。

 

理由としては、最初に選んだっものが良いと考え、間違っていてもそこから学び修正策が見つかったとしても、最初の考えに固執してしまうのです。

 

だから、時間や労力、お金が無駄になり進歩しないのです。

 

要するに、人間は自分が最初に思いついたことを正当化したいのです。

 

心理学では、こういうのを「サンクコストの罠」と言います。

 

 

 

サンクコストの罠と認知的不協和!

サンクコストとは、回収できない費用や労力の意味です。

 

人はこれまでの活動が失敗に終わるとわかっていても、すでにたくさんの投資を行っている場合は、さらに投資を増やしてしまうのです。

 

ですが、自分を正当化することで認知的不協和(矛盾を抱えること)を解消しようとすれば、サンクコストが引き起こされてしまう可能性があるのです。

 

自分が懸命に作り上げたアイデアがうまくいかなかったり非難されれば、自分の中で矛盾を抱えた状態になります。

 

自分で勝手にアイデアの価値をいくら感じたとことろで、結果は覆らないのです。

 

そして、サンクコストの罠にかかると、さらににお金や労力や時間をつぎ込み、認知的不協和を解消しようとするのです。

 

前に進み続ければ、努力によって、状況が一変し、最初のアイデアの妥当性が認められるかもしれないという淡い期待や自分に対してのポジティブなイメージを持ち続けてしまうのです。

 

これがサンクコストの罠なのです。

 

ちょっと一言

この罠にひっかからない簡単な方法が2つあります。

 

1つ目は、投資でもよく言われている「損切」という考え方です。

 

例えば、自分が買った値の10%を下回ったら売るという方法です。

 

これをやっておけば、大きな痛手にはならなくて済みます。

 

2つ目は、常にやり方を少しずつ変えるという方法です。

 

こうすれば、サンクコストの罠には絶対かかりません。

 

ただ、変えてくにはアイデアが必要です。

 

毎回、アイデアの本を紹介していますが、本なんか読まずに手軽にアイデアが出る方法を知りたいという方もいるかと思います。

 

実は紅茶を飲むだけで激しくアイデアが出るということがわかっています。

 

紅茶は何でも良いのですが、ペットボトルよりティーバッグの方が安いので良いかと思います。

 

 

参考文献

understanding behavior in escalation situations

the psychology of sunk cost

the escalation of commitment to a failing course of action

CUTTING YOUR LOSSES: HOW TO AVOID THE SUNK COST TRAP

Drinking tea improves the performance of divergent creativity