AVを観すぎると攻撃的になり、脳が薬物常習者と同じ状態になっている!?
今回はAV鑑賞の悪影響についてです。
まぁ、男性なら多かれ少なかれAVは観ると思います。
で、みなさんは普段AVをどのくらい観ていますか。
そんなに見ていない人もいる一方で、結構観ちゃっているっていう人もいるかと思います。
後者の人は気を付けた方が良いかもしれません。
その理由は・・・
ポルノと攻撃性の関係!
ポルノ鑑賞と性的攻撃の関連の調査(メタアナリシス)では、攻撃的な行動や態度への影響があることが発見された。
この調査では、7つの異なる国(アメリカ、イタリア、台湾、ブラジル、カナダ、スウェーデン、ノルウェー)からの22の研究が分析された。
ポルノ消費は、男性と女性の間で、横断的および縦断的研究において性的攻撃と関連していた。
またポルノの消費が攻撃的な態度と相関していることもわかった。
どちらも重要であったが、関連性は肉体的な性的攻撃よりも言葉による性的攻撃が強かった。
そして、ポルノを観れば観るほど、性的状況での言葉で攻撃する傾向が強くなった。
さらに、暴力的なポルノを観る人は、そうではな人に比べて、攻撃的になりやすかった。
このパターンは、暴力的な内容が悪化要因になっている可能性があることを示した。
じゃあ、攻撃的なAVを観なければいいんじゃないと思ったと思います。
ただ、・・・
ポルノをよく観ている人たちは薬物依存性と同じ!?
ドイツのベルリンにあるマックスプランク人間開発研究所のシモーネ・キューンたちは、ポルノと関連しているある脳の領域を見つけ、攻撃性とその関連について調べた。
研究者たちは、「ポルノ消費は、報酬を求める行動、目新しさを求める行動、常習行動に似ている」と言う。
ちなみに、ポルノには報酬があり、脳の配線済みの部位を発火させ、快感を引き起こします。
つまり、ポルノは薬物に似ていて、瞬時に快楽を与えてくれるのです。
また、脳の一部を繰り返し活性化させると、報酬の効果は小さくなります。
研究者たちは、「やがて起こる適応過程の中で脳が乗っ取られ、ポルノに対する反応が鈍くなる」と言う。
つまり、ポルノを観れば観るほど、報酬の効果が小さくなるのです。
要するに、より激しく多くのポルノを観たくなってしまうのです。
ポルノの頻繁な消費が前線条体ネットワークに関連しているかどうかを判断すること。
研究者たちは、それを確認するために幅広いポルノを観ている64人の健康な男性成人(平均30歳)に1週間あたりのポルノ消費時間を報告してもらった。
そして、被験者たちをMRIで脳をスキャンし、依存症と関連がある脳の領域を調べた。
その結果、週にポルノを観る時間と、右線条体の大き差の間に関連性があることがわかった。
研究者たちは、「線条体には薬物の使用が強迫行為へ進むときの習慣形成に関わっている」と推測している。
つまり、ポルノを観れば観るほど、右線条体(尾状核)が小さくなっていった。
さらに、スキャナーをしている最中にポルノの画像を見せると、頻繁にポルノを観ている人は左線条体(被殻)の活性化していることがわかった。
研究者たちは、「ポルノにさらされることで脳が頻繁に活性化されると、その基礎をなす脳システムが消耗し、抑制される(反応が低下する)可能性がある。すると報酬系が外部から刺激をより多く求めるようになる傾向が出てくる」と言う。
ちなみに、被験者たちを調査したところ、ポルノ鑑賞の平均時間は週4時間だった。
研究者たちは、「線条体で観察されたポルノ鑑賞と時間との関連性は、頻繁なポルノ消費の結果と言うよりは、必要な条件かもしれない。また線条体が小さい人は快楽を感じるには、外部からより多くの刺激を必要とするために、ポルノを観ることをより大きな報酬として感じ取る可能性がある可能性がある」と結論付けている。
生まれつきポルノに強く反応する人もいるということですね。
また、ポルノが脳を変えるだけではなく、脳がポルノの観方を変えてしまうのかもしれませんね。
ちょっと一言
ですので、男性のみなさんはAVの観すぎにはくれぐれもご注意ください。
それが常習的になると「もうこんな時間になっていたの!?」っていうことになりますので。
そう考えると、本当に時間の無駄だと思います。
だからといって、絶対に観ない方が良いとも言うつもりはありません。
全く観なくても良い人もいると思いますが、観たい人もいると思います。
1週間に2時間くらいならいいと思います。
それくらいなら時間を無駄にしたと思うこともなく、依存症にもならなくて済むと思います。
参考文献
The Nature of Women's Rape Fantasies: An Analysis of Prevalence, Frequency, and Contents
Brain structure and functional connectivity associated with pornography consumption: the brain on porn