赤ちゃんだって自分がほしいものを手に入れるために確率を見積もって予測をするという驚きの研究!

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今回は赤ちゃんが欲しがっているものを自分で予測して隠れているものを当てられるかということについてです。

 

要するに、赤ちゃんが確率を計算して、お目当ての飴を探せるかという実験を今回は紹介します。

 

もちろん、赤ちゃんが数式を考えるわけではありませんが、無意識にそういうことを考えられるのでしょうか。

 

みなさんはどう思いますか。

  

乳児は確率で予測する!

ウォーター大学のステファニー・デニソンたちは、生後10~14か月の乳児に自分がほしいものを手に入れるために確率に関する予測を行えるかどうかをテストした。

 

まず、棒付きのピンクまたは黒の飴のどちらかを好んでいるかを示させ、次の飴が入った2つの瓶を見せた。

 

一方の瓶にはほとんどがピンクの飴が入っていて、もう一方の瓶にはほとんどが黒の飴が入っていた。

 

実験者は、それから、実験者は自分の目を閉じて、乳児には棒だけが見えて飴が見えないようにしながら、それぞれの瓶から飴を取り出し、2つの別々の不透明なカップに棒だけが見えるようにして個別に入れた。

 

その結果、乳児の78%がもとの瓶に入っていた時の「ピンク対黒」の比率から、好みの色の割合が高い瓶の飴が入っているカップを探し当てた。

 

ということは、乳児も自分がほしいものを手に入れるために、観察したパターンに基づいて予測をするのですね。

 

ちなみに、生後6か月の乳児はすでに確率に敏感で、それを使って予測したり判断したりするらしいのです。

 

また、確率で予測するのは何も人間だけではありません。

 

犬などもその能力を持っています。

 

また、単細胞生物さえ統計的学習や予測を行います。

 

ちょっと一言

びっくりですよね。

 

赤ちゃんも確率をちゃんと考えているなんて。

 

もちろん、意識的にないにしろ、人間の神秘が少し知れた気がします。

 

まぁ、でも、赤ちゃんが一人になってしまった時に自分でどうにか生きなければならないということを考えてみたら、至極当然の生物の行動なのかなとも思いました。

 

もちろん、大人だって確率を無意識に判断することがありますが、もっと勉強することで良いことがあります。

 

実は、統計学などを勉強することで、将来をより正確に予測することがわかっているのです。


ということは、人生がイージーモードになるということです。

 

かといって、最初からガッツリした統計学の本を読んだところで、面白くないと思います。

 

ですので、きっかけとして、『統計学は最強の学問である』という本を紹介します。

 

amzn.to

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例えば、飛行機事故をニュースで見ると、今度自分が乗る飛行機が大丈夫かと不安になることがあると思います。

 

ですが、統計を知っていれば、どれだけ乗ったところでほぼ落ちないことがわかっているので、余計な不安に襲われなくなります。

 

また、例えば、宝くじの確率を知れば買う気が失せると思いますので、他のことにお金を使った方が良いということがわかります。

 

こういうことを知っているだけでも、充分良い人生を送れます。

 

で、そういうことが面白いなと思ったら、ちょっと難しい本を読んでみるといいと思います。

 
 
参考文献
Twelve- to 14-month-old infants can predict single-event probability with large set sizes
 
The emergence of probabilistic reasoning in very young infants: evidence from 4.5- and 6-month-olds
 
The origins of probabilistic inference in human infants
 
Beyond homeostasis: a predictive-dynamic framework for understanding cellular behavior