貧困家庭に育った子供が大人になっても貧困のせいでうまくいかないと言われるが、実際は違うみたい!
今回は貧困の家庭に育った人が本当に人生がそれだけでうまくいかないのかということについてです。
貧困の家庭で育った子どもが、さらに貧困の家庭を作るみたいなネガティブスパイラルに陥っている、なんていう番組を見た記憶があります。
そういう可能性もありますが、何も対策しなければそれは必然かなとも思いました。
まぁ、テレビって基本的に話を盛っていますので、真には受けていませんけど。
でも、実際にそうなっている家庭もあるのも事実だと思います。
貧困が貧困を生み、人生がうまくいかない理由は貧困以上の理由があるみたいです。
それは何だと思いますか。
社会的に地位が低い人は貧困のせいだけではない!?
ハーバード大学のリチャード・へアンスタインたちは、社会的に底辺にいる人たちが何によってそういう影響を受けているのか調べた。
そこで、研究者たちは知能の測定基準として入隊資格試験(AFQT)を使用した。
これは軍の適正検査で、全国の若者を対象とした綿密なテストで、15歳から23歳までの若者1万2000人に対して実施された。
その結果、この試験の点数が高校の卒業率から成人後の収入レベルまで、若者たちのその後の人生のあらゆる成果と強く相関していることがわかった。
研究者たちが「認知力の階級」とが低いと称した、試験の点数が低かった人たちは、学校を中退したり、成人後の失業期間が長かったり、幾度となく福祉の世話になったり、婚外子を生んだりする可能性が高かった。
さらに、経済的な階級よりも、このテストの得点の方が、人生の様々な成果を予測する指標として精度が高いことがわかった。
つまり、貧困家庭で育つことによってその後の人生がうまくいかないというのはある定地予測がついたが、認知能力が低いことはそれをさらに正確に予測する指標になることがわかった。
ちなみに、認知能力とは心理学的には知覚・判断・想像・推論・決定・記憶・言語理解といったさまざまな要素が含まれます。
ちょっと一言
で、こういう能力って、貧困とは関係なく遺伝子で半分決まり、後は家庭の環境が10%くらいで、残りの40%くらいは家庭以外の環境、つまり学校など。
そう考えると、少しでもいいから認知能力の高い子供たちと遊ばせるというのが一番手っ取り早い気がします。
まぁ、そう簡単にすんなり自分の子供がそういう子供たちと遊んでくれるかはわかりませんが、ただしょっちゅう図書館とかに行けばそういう子供と顔見知りになれるので良い影響が受けられると思います。
人間って何度も顔を見た人に好意を持つようにできていますのでそういう戦略はいいかなと思いました。
ちなみに、そういうことを単純接触効果といいます。
まぁいずれにしても、貧乏だからどうにもならないわけではありません。
認知能力は何歳からでも鍛えられますし、脳は死ぬまで成長し続けることがわかっています。
自分が親であるなら、子供のために認知能力を高めておいて損はありません。
色んなことを判断しますが、その時に賢い判断ができれば一歩前進するのです。
そして、それを重ねれば、認知能力は飛躍的に高まります。
で、基本的には健康的な食事、運動、充分な睡眠、それに加えて、運動と読書、瞑想することによって色んな能力が高まります。
ちなみに、6分読書するだけでも60%以上ストレスが軽減されることがわかっています。
ストレスが減れば、感情が安定するので、心にゆとりができ、他のことにも挑戦しやすくなります。
コツはどんなことでも短く毎日続けることです。
そうすれば、良い人生を送れるはずです。
参考文献
The Bell Curve: Intelligence and Class Structure in American Life