会社の経営状況を良くしたいのであれば従業員の給料を成果報酬にすると良い!
今回は成果報酬のメリットについてです。
ネットビジネスなんかをやっている人はもう当たり前になっていると思います。
一方で、まだ会社でどんなに頑張って働いても給料が上がらないところもあります。
そうすると、頑張るだけ無駄だと思ってしまう人が出てきます。
つまり、会社の経営状況が傾くことにもなりかねません。
そこで、成果報酬にしたらいいんじゃない?というのが今回の研究の趣旨です。
果たして、うまくいくのでしょうか。
成果報酬はみんなにとっていいかも!?
経済学者のエドワード・ラジア―は、金銭的インセンティブが生産性を高める影響について調べた。
実験では、報酬体系の前と後でセーフライト(会社)の生産性がどう変わったかをデータ化した。
対象となったセーフライトでは、フロントガラスの設置工の報酬は時給制で、やる気のない従業員は解雇される可能性はあったものの、時間を有効活用するインセンティブは働いていなかった。
そこで、会社は設置工1枚フロントガラスを直すたびに約10ドル(従来の時給より高いことが前提)支払う成果報酬型の仕組みを導入した。
さらに、設置工が雑な仕事をして出来高を増やすのを防ぐ仕組みもつくった。
その結果、平均生産性が向上した。
具体的には、作業者1人あたりの生産量が44%増加した。
向上の半分は、設置工が以前より生産的になっていていたのが要因だった。
つまり、インセンティブがうまく機能し、平均的な設置工の生産性が20%向上していた。
この改善ができたのは、セーフライトが時給制の頃は相当なモラルハザード、あるいは隠された行動の問題を抱えていたことを示していた。
つまり、やろうと思えばもっとできたはずなのに、ゆっくり仕事をしていた。
さらに、データを調べてみると、生産性が向上したのは優れたインセンティブによって従業員の意欲が高まっただけではないことがわかった。
生産性工場のもう半分の理由は、逆淘汰の問題が解決したことだった。
新たな成果報酬制度は、優れた設置工は仕事の遅い設置工より報酬が多くなることを意味した。
報酬制度が変更したことによって、優秀な設置工には仕事の魅力が一気に高まる一方で、仕事の遅い設置工には魅力が低下した。
結果的に、優秀な設置工がセーフライトに集まってくる一方で、生産性があまりない設置工は退社していった。
そして、新たな報酬制度によって、ガラス設置工になろうとしている人は自分の才能、労働倫理、生産性についての隠れた情報を開示しなければいけなくなった。
みんなにとって良かったのかなという気がします。
ゆっくりやりたい人はそういう職場を探して働けばいいのだと思います。
ちょっと一言
というか、僕の感覚だとそれが当たり前じゃんと思います。
なぜなら、資本主義なので。
今の会社でどんなに頑張っても報われないのであれば、動画やブログなどをやっても副業として収入を得るのも1つだと思います。
参考文献
Performance Pay and Productivity