広告に白人より黒人が写っていると物は売れにくいが、意外な理由もあるんだよという研究!

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今回は差別をしてしまう理由についてです。

 

ストレートに言えば、差別をするのはよくありません。

 

ですが、そんなことを言ったところで差別はなくなりません。

 

今回はただ黒人だから嫌だという人もいますが、実は他にも黒人を避けたいと思っている別の理由を持っている人もいるようです。

 

差別をしてしまう理由!

ヴァージニア大学のジェニファー・ドレアクたちは、1年間のフィールド実験で、米国全土のローカルオンライン求人広告を通じてiPodを販売することにより、300の異なる地域での市場の結果に対する人種の影響を調べた。

 

各広告には、販売する製品と価格や文字はほぼ同一のもので、それに加えて浅黒い肌または薄い肌(「黒」または「白」)の手でひらに置かれている製品の写真を掲載した。

 

もう一つ違う部分として、一部の広告の写真にはiPodを持つ黒人のてのひらと前腕が写っていて、他のは白人の手のひらとタトゥー入りの前腕、白人の手のひらときれいな前腕というパターンもあった。

 

その結果、黒人の腕が写った広告に集まったオファーは少なく、提示された金額も少なかった。

 

この結果は(少なくとも部分的には)嗜好に基づく差別に起因する可能性があったが、広告への返信を見ると、反応に違いが生じた原因は主に統計的差別をうかがわせる点があった。

 

第一に、黒人の手のひらの写った広告への返信はタトゥー入りの白人の手が写ったものとほぼ同数だった。

 

タトゥーへの否定的反応が嗜好に基づく差別に起因する可能性は少なかったので、タトゥーとアフリカ系アメリカ人に対する同じような反応は統計的差別に起因した。

 

第二に、オファーの差異が最も大きかったのはアフリカ系アメリカ人の住人が少ない地域、あるいは黒人による犯罪率が特に高い地域で、これは買い手が黒人に対して敵意があるというより怖れていたことを示唆した。

 

ちょっと一言

差別に見えて、(もちろんそういうこともありますが)単純に怖いというイメージが回避的な行動をとらせてしまうのですね。

 

僕自身もアメリカに行ったことがないですし、黒人差別について知っているわけでもありません。

 

ただ、黒人から遠ざかりたいという気持ちは色んな状況による一部を今回は知れたと思います。

 

メチャクチャ難かしい問題ではありますが、少なくとも多面的に見られるようにしておきたいですよね。

 

まぁ、差別なんてどこでもありますが、「なぜそうしてしまったのか」を考えることがなくすことのだ一歩かなと思います。

 

参考文献

The Visible Hand: Race and Online Market Outcomes