自分と反対の意見を見るのはお金をもらっても65%以上の人が嫌がる!ただし・・・?

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今回は自分の意見によって合理的な判断ができなくなってしまうことについてです。

 

ただ、意見と言っても政治的信念のことです。

 

アメリカなら共和党民主党かくらいな感じです。

 

ようは、自分の意見というか信念に合わないものは多くの人が抵抗感を感じちゃうみたいです。

 

お金をもらうより大事なことって!?

ウィニペグ大学のジェレミー・フリマーたちは、高い教育を受けた人たちに議論の多い問題について、各自の政治的信念に合った文章を読んでもらった。

 

そして、それとは反対の立場から書かれた文章を読んでもらったらお金を支払うと提案した。

 

その結果、3分の2の人たちがその文章を読むどころか、見ることさえ断った。

 

お金がもらえるのに読まないなんて、人間ってそれくらい自分と反対の意見が嫌いなんですね。

 

政治的信念が正しく統計を読めなくしてしまう!?

また、イギリスのEU離脱についての国民投票が準備されている最中に行われた研究では、発疹を直すスキンクリームの有効性に関する架空の統計を、離脱派と残留派に示した。

 

その結果、両方とも半分強の人たちがそれを正しく解釈することができた。

 

ところが、全く同じデータを、今度は移民が犯罪を増加させるか、あるいは減少させるかを表すデータとして示した。

 

その結果、ほとんどの人が自分の政治的信念と合わない統計の解釈をした。

 

まったく同じデータなのですが、政治的な感情が入ると正しく解釈できなくなってしまうようですね。

 

全ての知識を受け入れる性格!

イェール大学のダン・カハンたちは、独断的にならない性格特性を調べた。

 

そこでわかったのは、科学の知識ではなく興味があることだった。

 

研究者たちは、巧みに科学への興味を測定した。

 

参加者たちに、消費者向けマーケティング調査のような質問に混ぜる形で、科学への興味に関連した質問をし、それから科学的な内容を一部に含む動画を見てもらってから、参加者たちがその動画に関するフォローアップ情報をどれくらい得ようとするかを追跡した。

 

その結果、科学に非常に興味がある人たちは、その内容が自分の信念と合致していなくても、常に新たなエビデンスを見ることを選択した。

 

一方で、あまり科学に興味がない人たちは、知識を得ると自分の考えに反するエビデンスに抵抗するようになり、政治的により偏向していった。

 

ところが、科学に興味がある人たちはこの傾向に逆らった。

 

つまり、どんな知識でも受け入れていた。

 

ちょっと一言

科学に興味がある人は、オープンマインドで、好奇心が強く、積極的に反対意見の見方も取り入れていくみたいですね。

 

ということは、この記事を読んでいるみなさんはきっと偏りがなく、合理的に物事を考えられる人だと思います。

 

じゃなかったら、こういう記事を読もうとしませんので。

 

逆に、日本でも政治的信念が強い人がいると思いますが、僕の経験上何を言っているのかわからないことが多かったです。

  

ですので、そういう人にはあまり近づかない方が良いかもしれません。

 

もちろん全員がそうだとは言いませんが。

 

参考文献

Liberals and conservatives are similarly motivated to avoid exposure to one another's opinions

Irrational thinking and the EU Referendum result.

Science Curiosity and Political Information Processing: Curiosity and Information Processing