戦略的なアイデアをたくさん出したければ、離れた他の事例を参考にするといい!
今回は戦略的なアイデアの作り方についてです。
今までも、アイデアの出し方については書いてきましたが、なかなか思ったように数が出ないこともあったかと思います。
で、基本的にアイデアっていうのは、全然違う知識同士が結び付くことによって創りだされます。
では、どんなことに目を向ければいいと思いますか。
多くの人はたいてい、1つのことを深堀してしまったりします。
もちろん、問題を解決したいので問題に注目して考えたくなりますが、実は違うのです。
アイデアはどうすれば出やすいのか!?
フェルディナンドデュビンという研究者は、アナロジーが戦略的意思決定のオプション生成段階をどのように改善できるかを調べた。
まず、150人の学生に対して、架空のコンピューター用マウスのメーカー、ミッキー社を救う戦略を立てるように指示をした。
ミッキー社はオーストラリアと中国で事業を展開していたが、苦戦しているという設定にした。
学生たちにはミッキー社の状況を学び、その事業を改善するために思いつく限りの戦略を挙げてもらった。
その際、一部の学生に対しては、1つまたは複数の企業に言及し(例えば「ナイキやマクドナルドの事例で、あなたが推奨する戦略について補足することはできるが、それだけではない」など)、それ以外の学生には何も指示をしなかった。
その結果、1つの企業を示された学生は、示されなかった学生よりも多くの戦略を思いついた。
また、複数の企業を示された学生は、さらに多くの戦略を思いついた。
そして、言及された企業がミッキー社の事業から離れたものであればあるほど、アイデアがたくさん出された。
ナイキやマクドナルドを示された学生は、アップルやデルなどのコンピューター関連企業を示された学生よりも、多くの戦略を思いついていた。
つまり、幅広い事例を参考にすることだけで、学生はよりクリエイティブになれたのです。
ちょっと一言
何か問題解決したいとか、アイデアがほしいなら今考えていることからなるべく離れたとこにたくさん目を向ければいいということです。
ただ、困っている時ってそのことだけにどうしても目が向いてしまんですよね。
ですので、普段から違ったものに目を向ける習慣をつけておくのが最善の策かなと思います。
そうすれば、いざ困った時でもそれまでに身に付けた知識が役に立つはずですし、違うことに目を向けるという習慣がついているので割と一つのことにとらわれないでいられると思います。
で、違う世界に視点を移すなら本が一番かなと思います。
もちろん、今まで観たことがない映画やアニメでもいいと思います。
または、普段絶対に行かない場所に行ってみるとかでもいいです。
とにかく、幅広い知識がアイデアを生み出すので、それを念頭に置いてもらえれば何でもいいです。
参考文献
The Use and Misuse of Analogies in Business