【大人版マシュマロテスト】!2倍近く自制心を発揮する感情とは感謝か幸福か?

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今回は自制心についてです。

 

自制心と聞くとわかりにくいので、要するに自分をコントロールする力です。

 

誘惑に負けないようにしたり、楽しみを後にとっておく力のことです。

 

だけど、なかなかそういう力ってどうしたら鍛えられるかわかりませんし、気合でどうにかなるものでもないと思います。

 

ですが、ある感情を思い起こすだけで自制心が高まるという研究があるので、今回はそれを紹介します。

 

自制心を発揮するにはどんな感情が必要なの?

ノースイースタン大学のデイビッド・デステノたちは、自制心を促進するために、感謝の気持ちが一番適しているかを調べた。

 

研究者たちは自制心を測定するために、経済学者がよく使う、現金をベースにした方法を採用した。

 

つまり、今少ない現金を受け取るか、それとも少し先の将来で多めの現金を受け取るかを選択する方法にした。

 

感謝の気持ちが忍耐力を高めてくれるのかを確かめるために、2種類の異なる人物を用意した。

 

それは幸福な人と感謝する人。

 

幸福という感情を加えた理由は、感謝について発見したメリットが、実はその人が単純に気分が良かったに過ぎないということが内容にするためだった。

 

つまり、感謝と幸福という感情はどちらもポジティブなもの。

 

感謝という感情の中に何か特別なものが存在するなら、その自制心を高めてくれる能力が、他のポジティブな感情とは違うことが証明できる。

 

そこで実験では、2つのグループに被験者を分けた。

 

一方のグループには、お金に関する選択肢を提示する前に、人生で感謝の気持ちを抱いた出来事を振り返ってもらった。

 

もう一方のグループには、選択をする前に大きな声で笑ってもらった。

 

その結果、感謝の念を抱いている人は、際立って未来志向だった。

 

普通の精神状態である人に性急に選択させた場合、100ドルを諦めて目の前の17ドルを選ぶところを、感謝の念を抱いている人たちに同様に急いで選択させても31ドル必要だった。

 

ところが、幸福な人に性急に選択させた場合は、普通の人と変わらず100ドルを手にするのに1年待つより、目の前の17ドルを進んで選択した。

 

感謝の効果は、より一般的な幸福の肯定的な状態の効果とは区別できることがわかった。

 

ちょっと一言

自制心を高めたいなら、感謝の念を抱けばいいということでした。

 

意外と、こういうことってみんな知らないと思います。

 

「ポジティブならすべてうまくいく」みたいな自己啓発の本とかセミナーとかはこういうことを教えてくれないと思います。

 

もちろん。お笑いを観て、集中力や意志力が上がるという研究はありますが、自制心とは別です。

 

普段から自制心を人より2倍近く発揮したければ、感謝の気持ちをいつも忘れずに持っておくことです。

 

そうすれば、余計な誘惑などに負ける可能性が減るので、自分の人生を思ったようにコントロールしやすくなるはずです。

 

よく、昔3行日記なんてものが流行りましたが、それは良かったことを3つ書く日記でした。

 

それはそれでねる前にポジティブなことを思い出して寝るので、ポジティブな記憶が強化されるというメリットがあります。

 

それと同じように感謝したことを毎日ねる前に3行ほんの少しずつ書くのもありかと思いました。

 

例えば、「エレベーターのボタンを押してもらった」とか「笑顔で挨拶してくれた」とかそんなものでいいと思います。

 

軽い方が毎日続けやすく、習慣になれば普通に感謝の念を抱け、自動的に自制心を発揮できると思います。

 

そしたらしめたものです。

 

最初は慣れないと思うので、ポストイットとかメモ帳、スマホにメモをする癖をつけるといいです。

 

やることも簡単なのですぐに習慣化できると思います。

 

ポストイットを買っても高々何百円です。

 

その何百円かで一生他の人より2倍の自制心が変えると思うと安くありませんか。

 

ちなみに、僕がスマホじゃなくてポストイットを勧める理由は、人間ってケチな生き物なので失った分を取り返しそうとするのです。

 

だから数百円でもいいので買った方が身に付きやすくなると思います。

 

amzn.to

もちろん、スマホでも大丈夫という方はそれでもいいです。

 

 

参考文献

atitude A Tool for Reducing Economic Impatience